メッセージ

鍼灸師の皆様へ

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鍼灸を専門に治療院を営まれておられる先生方のところには、不定愁訴を訴える数多くの患者さんが日々訪れておられることと思います。

その中には優れた治療技術をお持ちの先生方でも思うような治療結果を出せない症状があり、悩んでおられることもあるのではないでしょうか。

そんなとき経絡治療を試してみられては いかがでしょう。

数千年の伝統を持つ東洋医学の一つである経絡治療は、現代医学を中心とした刺激鍼とは異なった治療効果をもたらすこともあるのです。

東洋はり医学会三重支部では、西出支部長を中心に、毎月の第3日曜日の午前9時から午後4時まで10人の支部員が経絡治療を実践しております。

治療家として引き出しを一つでも多くもたれることは決して無駄にはならないと 思います。

ぜひ一度経絡治療を聴講にお出かけ下さい。

(学術部長 大桑育生)

学生の皆様へ

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皆さんは経絡治療にどのようなイメージをお持ちですか?

難解であるとか取っつき難そうとか、あるいは胡散臭いでしょうか?

事実、経絡治療は何年も臨床に用いている者でもよく分からない部分がある施術方法です。
『経験の医学』と言えば聞こえは良いですが、あるかどうかも定かではない『気』ありきで語られる、理論とは言い難い理論。
『気』というエネルギーが存在するとして、自然界では5つのエレメントがお互いに影響しあっているとして、人の身体にも其れが当てはまるとして…。仮説の上に仮説を重ねて構築されたものが東洋医学なのです。
まさによく分からない、曖昧なもの以外の何物でもありませんね。

しかしこれが効いてしまうのです。

鍼をすれば確かに脉は変わります。
そして身体も変わるのです。
しかも対象とする患者の疾患・症状、そして年齢の幅が非常に広い。

よく分からないけどとても有効な施術法。
『気』の存在を信じずにはいられない施術法。

それが経絡治療です。
我々はその施術法を受け入れ、日々の臨床に役立てています。

ただ、学生のうちから経絡治療を妄信するのは危険であると私は考えています。
経絡治療の苦手とする疾患・症状もあるのです。
そして経絡治療以外に学ぶべき医学的知識も沢山あります。

ですから生え抜きになる必要はありません。

一つの知識として、もしくは治療の選択肢として、出来れば一つの強力な武器として、学生のうちに経絡治療のことをある程度知ってみてください。
そしていくらか他の手法や療法の経験を積んだ後で、それでも経絡治療を必要と感じるのであれば本格的に学べば良いではないですか。
もちろん一朝一夕で身に付けられる様な技術ではありませんが、予備知識と熱意があればなんとかなるものです。

門戸はいつでも開かれています。

ぜひ一度聴講にお出で下さい。

(支部長 西出隆彦)

患者さまへ

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頸が痛かったりすること・肩が凝ったと感じること・腰痛で中腰になれない・足 が冷える・・・鍼灸の治療院ではよくお聞きする訴えですが、それらの症状は単にソノ部位だけに原因があるのではなく、全身の変調が体の一定の部位に症状を現しているのかも知れないのです。

東洋の伝統的な世界観は全体と部分の合一性にあります。

部分が全体に、また全体が部分に相互に影響を及ぼしながら個々の生体はそれ自体として一つの宇宙を 形取っています。
私たちはこのような視点で一つの小さな症状であっても全身と部分の関連性に重きを置きながら診察をします。

それは望診・聞診・問診・切診(触診)です。

それにより患者さんの体の全体を心の状態をも含めて心身の不調和を全体的に捉えようとするのです。
体の不調を訴えているときは、どこか心身の不具合の一つが各部に影響を及ぼしながら全体の調和を乱しているのです。
治療室では患者さんの全身に触れながら診察をします。
その中で特に腹部の状態 と両手首の脈の状態が重要な診断基準となります。
全身の病症を勘案しつつ総合 的に判断して「病証」を決定するのです。
治療はこの病証に基づいてなされます。

ごく軽い鍼刺激で脈を整えることにより、全身の不調和を調整します。

そうすることで生体自身が本来保持している自己回復力、つまり自然治癒力を高めるのです。

このような考え方と治療の手法で治療に当たっていますので、単に運動器疾患にとどまらず、多方面な心身の不調に対応できるものと思っています。
これが東洋はり医学会の会員が行う脉診に重きを置いた「経絡治療」と呼ばれる ものです。

是非私たちの会員の治療院に来院され「全身を調整する経絡治療」 を体験してみて下さい。

(副支部長 内田順朗)